水いぼ

水いぼってどんな病気?

「水いぼ」とは= 伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)と呼ばれる伝染性の皮膚の病気です。主には子どもの四肢や体に肌色のちいさなポツポツが多発し、増えます。ときには数十~数百個にもなることがあります。 主に、プール授業でや、自宅の入浴で兄弟・姉妹に伝染することがあります。水いぼ自体は痛み、痒みをともなうものではありません。時にひっかいて腫れることやかゆみを生じることはあります。

水いぼの治療方針と当院の方針について


水いぼは、平均すると数か月で自然治癒するとされています。
自然治癒までの期間はまちまちで、何もしなくても1ヶ月後に消えていることがある一方、1年以上全身に発疹が出続けることもあります。 それでも、長期的には必ず治癒するので、基本的には「何もしない(みずいぼを取らない)」という見解がほんとうは理想的です。

当院においても、症状や生活上の都合を総合的に判断して、敢えて「何もせずに様子を見る」という場合もあります。しかし、Ⅱにあるように社会的背景を親御さんと一緒に考えながら柔軟に対応します。

自然治癒するとはいえ、みずいぼが次々に増えていくのは不快であり、不安なものです。
主に以下のような基準を目安に判断します。

これらの場合は水いぼの特殊な塗り薬治療(数回の通院が必要)やピンセットでみずいぼを取る治療を行います。 皮膚表面を見て確認できるすべての水いぼを一度に除去しても、潜伏中のみずいぼが残っている可能性がありますので、数日から数週間後に新たなみずいぼが生じてくる可能性はあります。
その場合は、さらにピンセットで除去する治療を行います。水いぼがすでに数十個あるような場合、最終的に治癒するまで、3~5回程度水いぼを取ることも珍しくはありません。

全身に数百個もの水いぼがある場合には特殊な水いぼを乾かす薬の治療を行いますが、数回の通院が必須となってきます。

皮膚のバリア機能(病原体を寄せ付けない力)は湿疹や乾燥肌で、かなりもろくなっています。 そうすると簡単に水いぼウィルスも皮膚の中へ侵入してしまいます。実際の外来診療で多くの子どもの水いぼを診ていると、湿疹や乾燥状態をともなうことが非常に多いです。そのため何度水いぼをとっても再発を繰り返し、治療が終わらなくなってしまうことがあります。

当院では水いぼだけでなく、専門的な皮膚ケアや治療をアドバイスをもとに水いぼからお子さんを守るお手伝いをします。残った水いぼが少数であれば除去を検討し、本人や家族が望まなければスキンケアを続けつつ自然治癒を待ちます。

水いぼに関するQ&A

A. 問題ありません。
ただし水いぼが多発している部分の肌が、他の子の肌に触れないよう、ある程度配慮すべきだと思われます。

A. 一定の配慮をすればプールは入れます。 日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会から「プールの水ではうつりませんので、プールに入っても構いません。ただし、タオル、浮輪、ビート板などを介してうつることがありますから、これらを共用することはできるだけ避けて下さい。プールの後はシャワーで肌をきれいに洗いましょう。」 という統一見解が出ています。

しかし、肌と肌を触れないようにしつつ、プールに入るののは現実的には難しいように思われます。プールの管理者、スイミングスクールの責任者と相談して判断していただくことになると思われます。

ただし、水いぼは治療せずとも必ずいつか完治します。うつっても治るのです。見た目のインパクトの強さと感染するという背景から、とらなくてはいけないと間違った認識をされている現状にも今後の認識改善が望まれます。

A. 必ず治ります。
何度も繰り返す場合は、適切なスキンケアが必要な皮膚状態を改善させる治療が必要なことが多いのでぜひ相談ください。 人間は、水いぼウィルスに対する免疫をいずれ必ずしっかり獲得します。 そして水いぼ出現しなくなります。

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